美容整形と聞くと女優さんやモデルさんなど、特定な職業の方が利用するイメージだったのは数年前までのことです。
今や美容外科クリニックは、医療レーザー脱毛やヒアルロン酸、ボトックスなど、価格も手頃で誰でも気軽に利用できるようになりました。中でも幅広い年齢層に人気の高い施術が、糸で二重のラインを形成する埋没法です。
自然な二重になりたいとお考えであれば、施術時間も短くダウンタイムの少ない、こちらの方法がおすすめです。
埋没法とは、メスを使わずにポリプロピレンという髪の毛よりも細い医療用の糸を使用し、上まぶたの皮膚を1点~3点留めることで、二重のラインをつくる方法です。
施術時間も15分~20分程度と短く、ダウンタイムも少ないため「プチ整形」と呼ばれ、万が一、理想と違った場合でも、糸を外すことによって元の状態の戻すことが可能です。
毎日たくさんの方が手術をされている埋没法ですが、その方のまぶたや開眼の状態によって、糸を留める位置や数、場合によっては埋没法自体が適さない場合もありますので、十分なカウセリングを受けた上で手術を受けるようにしましょう。
短時間で比較的簡単な手術ではありますが、とてもデリケートな部分になりますので、多少のお痛みは伴います。しかし、麻酔をしっかり施してから施術を行いますのでご心配はいりません。
まず、点眼麻酔という目薬のような麻酔を眼球に落とし、そのあと上まぶたの皮膚表面と裏側に局所麻酔を打ちます。
施術中はさらに麻酔を追加し、恐怖心を取り除いたうえで処置が進められていきます。手術後は痛め止めが処方されますので、痛みが強い場合のみ服用していただきます。
埋没法の手術をお考えの方が最も気にされるのが、手術後の腫れについてです。埋没法は泣きはらしたようなむくみが2~3日程度続き、1週間かけて徐々に引いていきます。
これは局所麻酔の水分によるもので、腫れの出方や引き方には個人差があります。ご心配な方は、学校や仕事がお休みなときを利用するなど、スケジュールに余裕を持って受けられることをおすすめします。
こちらも腫れと同様に個人差があります。内出血が出た場合、解消するまで早い方で1週間、長い方で1ヵ月程度かかることもあります。
埋没法は48時間後からメイクが可能となりますので、濃い色のアイシャドウや太めのアイライナーを引いてカバーされる方が多いようです。
腫れや内出血が軽減されるとともに、手術直後は広めに出ていた二重の幅も徐々に狭まって安定していきます。大体の方は1ヵ月程度あれば糸が上まぶたの皮膚に埋没され、完成形に近づきます。
またこの時点で、万が一、理想の二重のラインでなかった場合、お留めした糸を外すことで元の状態に戻すことができ、留めなおすことで二重の幅の変更も可能です。
しかし手術後は目元に大きな負担がかかっていますので、再手術をおすすめしない場合もあります。担当の医師とよく相談し、慎重に行いましょう。
埋没法は一時的なものだと考えていらっしゃる方も多いようですが、糸が上まぶたに完全に埋没されてしまえば、半永久的に二重のラインは残ります。
しかし、上まぶたの脂肪が多い方や一重の引きが強い方、加齢で弛みが出てくると二重のラインは不安定になり、幅が狭くなったり糸が取れて元の状態に戻ってしまうことがあります。
その場合はもう一度、埋没法を試される方もいらっしゃいますし、目元の状態によっては切開法をおすすめすることがあります。
手術前には必ず洗顔を済ませ、清潔な状態で行います。二重のシュミレーションは、鏡を見ながらブジーという細い針金を上まぶたにあて、二重の幅を決めていきます。
このシュミレーションが仕上がりに最も近い状態にないますので、医師とコミュニケーションを取ってしっかり理想のイメージを伝えましょう。
二重のラインが決まったら麻酔を施し、いよいよ手術開始です。施術時間は15分程度となります。手術後は腫れが出ますので、サングラスなどをご持参いただくと安心です。24時間後から洗顔が可能となり、アイメイクは48時間後からとなります。
ごくまれに身体の組織が埋没した糸を異物と判断し、身体の外に出そうとすることがあります。その場合、上まぶたの皮膚表面に糸の膨らみが残ってしまうことがあり、半年以上経っても解消されない場合は一度糸を外し、再手術をするとよいでしょう。
また糸が外れてしまった場合、本来皮膚表面にくるはずの結び目が、まぶたの裏側に吐出してしまうことがあります。眼球にチクチクする痛みをかんじるようであれば、眼球を傷つけてしまっている可能性がありますので、直ちに医師の診察を受けましょう。
埋没法はダウンタイムも少なく価格も手頃なため、年々受けられている方が増えています。しかし少なからずリスクもありますので、医師とよく相談し、手術後はゆっくりと目を休めてください。